痛々しい傷跡の思い出

私は罹患していませんが、兄と父がヘルペス(疱疹)に罹ったことがあります。兄は背中、父は脚部に症状が現れました。兄の時は私に伝染してはいけないということで出来るだけ離れて生活した経験があります。身の回りの世話をしている母を手伝って兄の患部を見る度に痛々しい思いがしました。幸い重症に陥ることなく快方には向かいましたが、兄の背中にはその傷跡が残り、風呂で背中を流す度にあの傷のことを思い出さずにはいられませんでした。当の兄がそのことについて語ることは殆どありませんでしたが、病床での思い出は愉快な物ではなかったでしょう。感染防止のため薬用石鹸が使われましたが、それを知ったのはその時が初めてでした。消毒が主目的であり、香りも無く泡立ちも良くないそれは子供心にも楽しくない存在でしたが。父の時は脚部に症状が出ました。それが心臓より上に出ては危険だと医師に告げられ、絶対安静を心掛けるようにしました。計画していた日帰り旅行も一旦キャンセルして、「回復したら改めて行こうよ」と無聊の父を慰めたことを今でも思い出します。兄の時とは違って父の病状はかなり長引きましたが、幸い傷が目立って残るということはありませんでした。回復してから同じコースの旅行へ無事出かけられましたが、その時の父の嬉しそうな笑顔を忘れることが出来ません。父も兄も日常の健康という、忘れがちな幸福を実感したでしょう。それは私も同じ思いでした。
今ではヘルペスサプリを普段から飲用し、ヘルペスが出る前に予防しています。ずいぶんと父も楽になったようです。

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